colmun > 我思ふ
自然が好きだ(笑
多分人類の80%以上の人は同じ想いだろう。
ネイチャー写真を撮っているとダイレクトに自然を感じる事が出来る。
それは美しいや清々しいだけではなく命に関わる危険や恐怖など感じる事もある。
むしろなんでこんな目にあってるんだ?って思う事の方が多い。
万全の用意をするも身を危険に晒す事に変わりなく、それをクリアすることにより達成感を味わう。
何なら意識はしないものの準備段階から生きる!と言う本能を発揮し死へのリスクを極限まで減らす為に入念に機材準備や体調管理、情報収集を行う。
登山家や冒険家は無謀だったり命知らずのイメージがあるが、真逆。
人一倍臆病で人一倍生きることへの執着が強い。
それ故に生きる為の準備を怠らない。
ネイチャー写真家も同じ。
エベレストやジャングルの奥地に行かないまでも、十分に危険と隣り合わせだ。
またネイチャー写真は自然相手だけに運にも大きく左右される。
絶景を期待して一日中移動したのに目的地に着いたら霧で霞んで何も見えないとか、台風並みの強風に煽られて立ってられないとか、とにかく呑気に天気予報を信じて行動したら痛い目に合う。
なので複数の天気図を見て予測したり現地情報を出来るだけ入手し挑む。
それでも想定外の事が発生する。
そしたらまた日を改めて再チャレンジする。
息を飲むほどの美しい絶景写真はこのようにして撮られていることが多かったりする。
ネイチャーはストリートスナップのようにオシャレでスタイリッシュな写真ではない。
生産性も悪いし危険も多い。
「しかし、頂きから見える景色はそれまでの苦労が報われる瞬間である」
多分違う(笑)
本能だと思う。
古からDNAに染み込んだ動物としての本能。
未知の領域を切り開こうとするフロンティア精神。
誰も撮った事のない絶景を独り占めし、その達成感とそこにいた証とその素晴らしさを写真を使って残したい。
シンプルにそう言う事だと思う。
これから先、独り占めできる世界をどれだけ残すことができるのか楽しみしかない。